◆2017年8月8日 第10回勉強会◆


今回は『歯科衛生士を語ろう』をテーマに、様々な角度から歯科衛生士という仕事をしていらっしゃる6名の方々にプレゼンテーション形式で発表していただくことをコンセプトに企画されました。

 

まず冒頭、講師として、話し手のプロでいらっしゃいます

落語家:福々亭 金太郎 師匠をお招きし、高座を聞くという斬新なスタート!

 

今回の勉強会はただの発表ではなく、自分たちの活動をいかにプレゼンできるようになるのかという練習の場としても活かせるようにと企画されています。

 

歯科衛生士という仕事も、歯科スタッフ・患者・外部関係者とさまざまな人と対話する機会がたくさんあります。

落語家さんたちのようなプロの話し方を聞くことで、楽しく且つ神髄はしっかりと聞き手側に届ける・印象に残す!ということを学ぶことができました。

 

金太郎師匠のなさる落語は、昨今の防災や食育に関する内容を盛り込まれたものが多いようで、多方面で活躍されていらっしゃいます。

ぜひともまた、Hygeiaの勉強会にお越しいただきたいという声も上がっていましたよ♪

その後6名の歯科衛生士により、それぞれの活躍のプレゼンテーションがありました。

すべては網羅することが難しいのですが、皆さんがお話しくださった内容を少しご紹介したいとおもいます。

 

 

①江頭小百合さん

「ママ衛生士・ライターとしての活動」

 

母親として子育てしながら現場で働くことの難しさを知り、2度現場復帰に挫折しながらWEBライター業と出会います。

自分の得意分野を活かしWEBライターとして活動する中で出会った歯科関係のライティング案件を通して、歯科衛生士を活かしながら記事を書くことを中心に活動することになります。

そして現在、歯科衛生士としての啓蒙活動もWEBライターを活かしてできるようになったことをお話しくださいました。

今後歯科業界はインターネットとは切っても切れない時代であることから、デジタルな知識を持つ歯科衛生士のほうが可能性が広がること。また、これから歯科衛生士は産後復帰しにくい職業ではなく、臨床現場以外でもさまざまな働き方に活かせるということを伝えていただきました。

 

②松本和美さん

「各現場から見た歯科衛生士業務の現状を考える」

 

一般診療に加え、訪問診療に携わっている松本さん。

歯科医院に勤務される中で高齢者のケアに携わる経験を通じ、経験の浅いまま後期高齢者の皆さんのお口のケアをしてはいけない!と、さまざまな勉強会やセミナーに参加され、多方面資格を取得。口腔だけではなく全身疾患に目を向けて日々学びを深めていらっしゃる経緯をお話しくださいました。

そして西田先生に出会い、「医師は病気になった患者さんのケアしかできないが、歯科衛生士は未病の患者さんへの予防指導ができる!」というお言葉に感銘を受けられます。

それからさらに学びを深められ、糖尿病患者への始動についても資格取得。

幅広い角度から歯科衛生士として患者さんにとって最良の口腔ケアを今もなお追及されている意欲が感じられる発表でした。

 

③縄田和香子さん

「訪問歯科での取り組み 他業種連携の成果」

 

衛生士学校を卒業されてからこれまで22年間、産後の育児休暇期間以外ずっと現役歯科衛生士を続けていらっしゃるパワーウーマン!

職場は「福岡医科歯科大学」、総合歯科・高齢者歯科・訪問歯科で日々やりがいを感じ、「辞めようと思ったことは一度もない」のだそう。

 

今回、一般開業医勤務ではなかなか難しい「他業種との連携」の取り組みをご紹介してくださいました。

さまざまな難しい症例患者さんのケアであっても、連携を図ることでそれぞれの強みを活かし働くことでの成果を症例と併せて説明してくださり、一般開業医院も他業種との連携を図るべき大切さを感じました。

 

 

④新川美佐子さん

こども園るんびにぃでの取り組み」

 

乳幼児健診に携わる中で、細菌口腔機能の発達が順調でない子どもたちが多いことに気付きます。保育園からの依頼を受け、ご自身が学びを深めるために参加されている勉強会等を通じ出会った方々と共におこなっている、さまざまな啓蒙活動の実績をお話しくださいました。

 

子供の口腔機能を育てていくためには、歯科医院に訪れる患者さんだけへの指導では不十分。日頃から関わりの深い「保育園」や「幼稚園」で保育のプロと連携を図り、それによって保育園側、保護者側の意識も高くなり、子どもの全身的な機能の育成にもつながるとのお話でした。

 

新川さんは講話の中で「三方よし」というフレーズをおっしゃいました。江戸時代から明治にかけて全国を歩いた近江商人の哲学で、これを歯科で例えるならば「歳を重ねても病気になっても安心なまち」を目指して、歯科と患者と地域の連携が大切だと考えて取り組むことが大切だということです。

 

⑤浦丸美佳さん

「より美しく、より健康に~セルフデンタルケアと口元からのアンチエイジングケア」

 

プレゼンター唯一の「実践型セミナー」でした。

隙間時間を利用して簡単にできるたった2分のケアで、ほうれい線や2重アゴにもアプローチできるフェイスセルフマッサージ。実はこのようなリンパケアは歯科医師考案であることやお口の運動を司る筋肉、舌の動きなども関係するため、「口腔機能」の領域であると考えられます。

自身のアンチエイジングにももちろん効果がありますが、患者さんのお困りごとなどにもアプローチする際に効果を発揮するのです。

 

たとえば唾液の少ない方や筋力の低下で頬を噛みやすい方等、お口の機能の衰えにも効果があります。患者さんも満足させることができますし、自身もいつまでもキレイでいられるマッサージを伝授していただき、参加者の皆さん「来た時よりも美しく!」でご帰宅されたことでしょう♪

 

⑥栗山雅子さん

「臨床30年 患者さんの人生に寄り添い続けるためには…」

 

まず6月に開催されました、天野教授と西田先生による夢の企画「症例から学ぼう~実践!ペリオドントロジーダイジェスト」において個人指導を受けられ完成した「妊娠前からの歯周基本治療介入により正常分娩しえた侵襲性歯肉炎」を再披露してくださいました。

 

そして引き続き、初診時から30年以上経過した患者さんの症例や、山あり谷ありの人生における心の変化などを、貴重なスライドをまじえて紹介してくださいました。

全てにおいて感じられるのは、やはり知識や技術だけでなく、いかに患者さんに「継続」して「寄り添う」ということが大切かということでした。

 

長きに渡り、患者さんは単に「お口を診てもらう場所」ではなく、「栗山さんだからこそ診てほしい」と思い来院されているのでしょう。歯科衛生士の役割の幅広さを感じさせていただける発表でした。

 

 

今回このように6人同じ「歯科衛生士」という職種であるにも関わらず、それぞれに歯科衛生士としての活動内容や働き方が違っています。

 

でもすべてが「歯科衛生士」として関わりながらお仕事されているのです。

 

金太郎先生が仰いました。

「歯科衛生士」といっても、歯科医院でどの人が歯科衛生士なのか見分けがつかない。それだけ一般には「歯科衛生士」がどんなことをしているのかわからない。しかし、歯科衛生士さんは必要性の高いお仕事であると感じるので、ぜひ多くの人たちにその活躍を知ってもらいたいですね。

 

有難いお言葉です♡

歯科衛生士は患者さんを「治す」のではなく「守る」立場であり、その役割は無限大!!!

「またこの企画やりましょう!」というお声も上がっておりました。

これからもHygeiaは様々な角度から「患者さんのお口を守る」という活動をされている歯科衛生士さんを応援します!

 

そしてこのような活動報告は、もっともっと多くの同業種の皆様知っていただき、刺激を受けて頂きたい!

と強く感じる素晴らしい勉強会でした!!